ノルウェーのエクイノール社は、ダグ・バーグム米内務長官の作業停止命令を受け、ニューヨーク州のエンパイア・ウィンド1プロジェクトの洋上建設を中止すると発表した。
この突然の命令は同社と、ジョー・バイデン前大統領の電力網の脱炭素化と気候変動対策の計画の一環としてこれまで多大な支援を受けてきた新興の米国洋上風力産業にとって大きな打撃となる。
「命令に従い、プロジェクトの海上建設を中止することを決定した」とエクイノールの広報担当者はロイター通信に語った。
「我々は行政と協議し、以前に全ての許可を取得した後になぜこの命令が出されたのか調べるつもりだ」と彼女は付け加えた。
エクイノール社は、今後のプロジェクトに及ぼす可能性のある影響についてはコメントを控えたが、洋上風力発電の運用と保守専用の施設であるサウスブルックリン海洋ターミナルの建設は継続すると述べた。
内務省の決定は、ドナルド・トランプ大統領が1月の大統領就任初日に命じた洋上風力発電の許可とリースの見直しに端を発している。
内務省当局者は追加コメントの要請に応じなかった。
エクイノール社は、2023年11月にバイデン政権によって承認されたエンパイア・ウィンド・プロジェクトにすでに約20億ドルを費やしている。建設は昨年始まった。
このプロジェクトの810メガワットの発電能力は、年間70万世帯に電力を供給するのに十分な電力を生成でき、2027年に稼働を開始する予定だった。
(ロイター通信 - ネリユス・アドマイティス記者、エッシ・レート記者、ジョー・バヴィエ記者による編集)