エジプト、ドイツのFLNGユニットの生産増強を検討

12 3月 2025
© sedsembak / Adobe Stock
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国内の天然ガス生産量の減少に悩むエジプトは、ドイツの浮体式天然ガス液化設備をリースする計画だとエジプト石油省が火曜日の声明で発表した。

アラブ諸国の中で最も人口の多いエジプトは、夏の暑さによる国内需要の増大を賄うため、巨大なゾフル沖合ガス田の生産増強を目指している。

ゾアの運営会社エニENI.MIは、地中海最大のガス田の生産量が2024年初めに1日当たり19億立方フィートに落ち込み、2019年のピークを大きく下回ったことを受けて、先月掘削を再開した。

エジプトのカリム・バダウィ石油大臣は、テキサス州ヒューストンで開催されたCERAWeekエネルギー会議の傍らで、ドイツの経済安定、エネルギー安全保障、ガス、水素インフラ担当局長フィリップ・シュタインベルグ氏と、現在ドイツのムクランにあるバルト海ターミナルにあるユニットのリースの計画について話し合った。

同省は、両国はエジプトの液化施設を経由して流れてくるキプロス産ガスをドイツが購入し、欧州に再輸出する可能性についても協議したと付け加えた。

エジプトは契約条項を完成させるために今月ベルリンに代表団を派遣する予定だ。

エジプトとキプロスは先月、キプロスの沖合のガス田からエジプト経由で天然ガスを輸出できるようにする協定に署名した。両国は東地中海のエネルギー拠点としての役割を強化しようとしている。


(ロイター通信 - ナエラ・アブダラ記者、ルイーズ・ヘブンズ記者編集)