海洋掘削会社シードリルは先週末、同社の半潜水型掘削リグ「ウエスト・ミラ」の下部マリンライザーパッケージ(LMRP)が意図せず切断されるという事故に巻き込まれた。また、一定量の石油ベースの掘削液が海に放出された。
ノルウェーの海洋安全機関であるノルウェー石油安全局は火曜日、ウィンターシャル・ディア社がオペレーターを務めるノルウェー海のマリア油田でリグが生産井を掘削中に3月14日に起こった事故を調査していると発表した。
ノルウェーPSAは、「掘削の進行中、LMRPが噴出防止装置(BOP)から切り離された。その結果、ドリルストリングが切断された」と述べた。
この事故による人的被害はなかったが、PSAは約40立方メートルの石油ベースの掘削液が海に放出されたという情報を入手した」と安全監視機関は述べ、事故の原因は今のところ不明であると付け加えた。
「PSAは何が起こったのかを真剣に受け止めている。PSAの技術専門家から選ばれた調査チームはできるだけ早く作業を開始する予定だ。作業は当面、海外に渡航することなく実施されるだろう」と安全規制当局は述べた。
調査中、チームは事態の経過を検討して明確にし、潜在的な結果と原因を特定し、潜在的には規制違反の可能性を修正するために特定の強制力を利用する予定です。完了次第、調査結果は公表される予定だ。
油田サービス会社シュルンベルジェによると、下部船舶ライザー パッケージ (LMRP) と下部スタックは海底噴出防止装置のセクションを形成します。ライザーはリグを LMRP に接続します。LMRP は通常、環状 BOP、制御システム、ライザーからガスを放出するように設計された遠隔作動バルブで構成されます。 LMRP は、最低 4 つのラムタイプの防止装置とチョーク ラインとキル ラインを含む下部 BOP スタックに接続します。 (ここの図を参照してください) 。
Seadrillは、この事件に関する詳細情報を求めるOEDigitalの電子メールに返信しなかった。
2019 年に納入された West Mira は、第 7 世代の過酷な環境に対応した半水中掘削リグです。このリグはウィンターシャルと2021年10月までの確定契約を結んでいる。
注目に値するのは、これは今月、海洋掘削業界における噴出防止装置に関連した2件目の事故である。
すなわち、海洋掘削会社ヴァラリスは先週、最も収益の高い掘削船の一つから誤って噴出防止装置スタックをアンゴラの海底に落とした。この事故により、同社はトタルとの掘削契約を失う可能性がある。 詳細はこちらをご覧ください。