レバノン沖合第9鉱区での試掘作業後、炭化水素は発見されなかったと、この問題に直接詳しい関係者2人が金曜、ロイターに語った。
レバノンのエネルギー大臣とレバノン石油局の当局者はコメントを控えた。
9鉱区での掘削コンソーシアムはフランスのトータルエナジー社が主導しており、イタリアの石油大手ENIや国営カタールエナジーも参加している。トータルエナジーはコメントを拒否したが、カタールエナジーとエニはロイターのコメント要請にすぐには返答しなかった。
トランスオーシャン・バレンツは8月下旬に掘削を開始し、今月末か11月までに暫定結果が得られる予定だった。
関係者の1人はロイターに対し、掘削中に「水にぶつかった」ため、石油やガスは発見されなかったと語った。
ブロック9は、レバノンとイスラエルの間に新たに画定された海上国境沿いにあるブロックの1つである。
境界線は米国の仲介による協議を経て昨年引かれた。
レバノンのエネルギー大臣は水曜日、ロイターに対し、イスラエルとの陸上国境沿いで数日間衝突があったにもかかわらず、試掘井の掘削は停止していないと語った。
レバノンは、ガスと石油の発見が、現地通貨の価値の98%以上を失い、国の外貨準備高を侵食し、町や都市全体で計画停電を引き起こした壊滅的な経済危機を逆転させるのに役立つことを期待している。
(ロイター - マハ・エル・ダハン・マヤ・ゲベイリー氏とロン・ブッソ氏によるレポート、シャディア・ナスララ氏とフランチェスカ・ランディーニ氏による追加レポート、マーク・ハインリッヒ氏とルイーズ・ヘブンズ氏による編集)