オルステッド、「記録的高値」を理由にドイツの洋上風力発電オークションから撤退

ノラ・ブリ13 7月 2023
オーステッド CEO マッツ ニッパー - クレジット: オーステッド
オーステッド CEO マッツ ニッパー - クレジット: オーステッド

世界的な洋上風力発電会社オルステッドは、価格の高さに懸念を示したことを受け、ドイツの海底リースオークションから撤退することを選択したと同社の幹部が木曜日に発表した。

ドイツは水曜日、入札における7ギガワット(GW)の容量の入札結果を発表し、石油メジャーのBPとトータルエナジーが落札者となり、リース料として過去最高となる126億ユーロ(139億6000万ドル)を支払うことで合意した。

マッツ・ニッパー最高経営責任者(CEO)はリンクトイン・プラットフォームへの投稿で、「オルステッドは非常に意図的に、ドイツの新たなオフショアプロジェクトに対して記録的な高い利権価格を支払わないことを選択した」と述べた。

ニッパーは今年初め、ドイツのオークション価格設定モデルについて、最終的には消費者のコストを上昇させる可能性があると警告していた。

この入札では、入札者は補助金を受け取るのではなく、ドイツ政府に支払う意欲を競うことができた。

オルステッドの欧州責任者ラスムス・アーボー氏は、デンマークの企業がパートナーのBASFとともにドイツのサイトの一部に入札を行ったと電子メールでの声明で述べたが、オルステッドがプロセスを撤退した段階についてはコメントしなかった。

「今後数年間で、これまで以上に多くの洋上風力発電が当社の中核市場で入札されることになるでしょう。当社は価値創造の基準を遵守しながら、当社にとって適切な機会を追求し続けます」とアーボー氏は付け加えた。

ロビー団体Wind Europeによると、ドイツは今夏、中央の事前開発用地向けに別のモデルでさらに1.8GWの洋上風力発電を入札する予定だという。

オルステッドは水曜日、 英領北海のホーンシー4洋上風力発電プロジェクトの開発同意も得た。

(ロイター - ノラ・ブリ記者、エメリア・シトール=マタライズ編集)

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