海洋掘削請負業者シードリルは、さらなる資産買収、あるいは同業他社との合併によるより大きな企業設立を検討していると、同社の最高経営責任者(CEO)が水曜日に語った。
ノルウェー生まれの億万長者ジョン・フレドリクセン氏は、2014年以来の2度の債務再編により、かつては時価総額で世界最大の掘削会社だった同社の経営権を債権者に失った。
ニューヨーク証券取引所に上場しているシードリル社は、現在、はるかにスリムで小規模な企業となっており、同社自身も不良資産や「不良バランスシート」を抱える企業の買収を検討していると、サイモン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)がノルウェーでの投資家会議で語った。
「われわれは無茶なことはしない。規律を守っているのは証明済みだ」と同氏は語った。しかし、同社のバランスシート上の現金の量は「非効率だと考える人もいるが、防御の緩衝材と攻撃の基盤の両方を与えてくれる」と同氏は語った。
「(海洋掘削市場の)統合はまだ終わっていない」とジョンソン氏は付け加えた。
2014年と2020年の原油市場の暴落後の債務再編により、石油業界では統合の波が起こり、その結果、掘削装置の数が減少したプレーヤーが減り、掘削率は2021年以降2倍以上に増加した。
「特に当社の顧客も統合を進めていることを考えると、大規模な統合の余地があると信じている」と、シードリルのライバルであるトランスオーシャンの社長兼最高執行責任者(COO)キーラン・アダムソン氏は会議で語った。
ジョンソン氏は会議で、合併の可能性でシードリルがトップに立つか、あるいは価格が良ければ他社に買収されるかについては、依然不明だと語った。
「当社は、ユニット(掘削リグ)を20~25基追加することを検討している。しかし、当社の資産の質を反映したプレミアムが得られるなら、統合においてジュニアパートナーになることも検討する」と同氏は付け加えた。
ジョンソン氏はロイター通信の質問に対し、同社が合併の可能性に関する交渉に参加しているかどうかについてはコメントを控えた。
LSEGのデータによると、同社の主要株主3社は投資ファンドのバイブルック・キャピタルLLP、キャニオン・キャピタル・アドバイザーズLLC、エリオット・マネジメント・コーポレーションである。
(ロイター通信 - ネリウス・アドマイティス記者、ジャン・ハーベイ記者による編集)