欧州最大の電力会社イベルドローラは、今後数年間、洋上風力発電に引き続き投資し、同分野の資産価値を約3倍の170億ユーロ(180億ドル)に増やす予定であると、イグナシオ・サンチェス・ガラン会長が金曜日に株主に語った。
過去数年間、このスペイン企業は、洋上風力発電への投資を優先する再生可能エネルギーに対してより選択的なアプローチを取りながら、電力網のアップグレードと拡張に重点を移してきた。
3月に発表された新たな計画によれば、今後3年間で、再生可能エネルギーへの計画投資額155億ユーロのうち50%以上が洋上風力発電プロジェクトに充てられることになる。
同社は現在、ドイツで1件、英国で2件のプロジェクト(デンマークのオーステッド社との提携を含む)を運営している。提携を含めると、プロジェクトへの投資額は約60億ユーロとなる。
同社は現在、米国、英国、フランス、ドイツでプロジェクトを進めている。
サンチェス・ガラン氏は、生産物はすでに長期契約で販売されているため、「完成すれば、この部門には170億ユーロの資産が生まれ、収入も保証されることになる」と述べた。
「われわれは今後も洋上風力発電への取り組みを継続する」と彼は語った。
イベルドローラ社は現在、英国と米国で新たな洋上風力発電所の入札を行っていると会長は語った。
「当社は最近、日本での新たなプロジェクトと、オーストラリアでの将来の建設のための沖合用地を獲得した」とサンチェス・ガラン氏は述べ、この技術には「素晴らしい見通し」があると付け加えた。
(1ドル=0.9224ユーロ)
(ロイター通信 - ピエトロ・ロンバルディ記者、キルステン・ドノバン記者、マーク・ポッター記者による編集)