ガイアナの環境規制当局、35の新規油井を許可

6 7月 2023
(資料写真:ヘス株式会社)
(資料写真:ヘス株式会社)

ガイアナの環境規制当局は水曜日、エクソン・モービル主導のコンソーシアムに対し、同グループが南米の国での生産成功の拡大を目指す中、新たに35基の海洋探査・評価井を掘削する承認を与えた。

井戸はグループの660万エーカー(26,800平方キロメートル)のスタブルック沖合鉱区内で掘削され、そこでは110億バレル以上の回収可能な石油とガスが発見されている。米国の石油会社ヘスと中国のCNOOCを含むこのコンソーシアムは昨年、ガイアナの生産から約58億ドルを稼いだ。

ガイアナ環境保護庁(EPA)は声明で、今回の掘削は「環境に関する適切な慣行に従って、活動から生じる可能性のある悪影響を回避、防止、最小限に抑える方法で実施できる」と述べた。

米国EPAはさらなるコメントの要請にすぐには返答しなかった。

南米の国はエクソングループと、エクソン鉱区内の未踏地域の約20%を放棄する方向で協議している。同グループは放棄する地域を特定した。

エクソンは、石油・ガス掘削はたとえ放棄によって減少したとしても継続すると述べた。スタブルック沖合鉱区のライセンスでは、今年グループに未踏の領域のシェアを返還することが求められていたが、ガイアナはグループに返還期限を2024年まで延長した。

「このプロジェクトは、スタブルック鉱区の貯留層から新たに回収可能な炭化水素を発見し、再評価するために開発されており、それによって将来の開発プロジェクトの可能性を可能にする」とエクソン社は述べた。

エクソン社によると、新たな掘削活動は2023年第3四半期に開始される予定で、2028年まで続く可能性があるという。

ガイアナはこれまでのところ、同コンソーシアムのプロジェクトのうち5つを承認しており、これらを合わせると2027年までに100万バレル以上の石油とガスが生産されることが見込まれている。ガイアナはこれらのプロジェクトから20億ドル以上のロイヤルティと石油収入を得ている。


(ロイター - キアナ・ウィルバーグ記者、デビッド・グレゴリオ編集)

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